毛穴パックで毛穴汚れを取るケアをすることはありますか?
鼻に貼って剥がすと毛穴汚れや角栓がびっしり取れるパックでのケアは、スッキリして気持ちいいですよね!
しかし、毛穴パックはやり方を間違えると毛穴トラブルの悪化を招く恐れがあります。
今回は、毛穴パックの正しい方法をご紹介します。
毛穴パックを定期的に行う方は、この機会にやり方を見直してください。
むやみにパックをするとエスカレートする事もある
黒ずみ除去パックは簡単に使えますし、角栓が大量にシートに付着してくれれば爽快感もあります。
効き目が一目瞭然であり簡単に使えるので利用者が多いですが、やり方次第では黒ずみがかえってエスカレートしてしまうかもしれません。
ですから、この除去パックを日常的に使い続けている人は一度見直してみなければなりません。それに鼻の黒ずみの根源的な原因までは、除去パックでは取り除く事はできません。得られる効き目はあくまでその場だけのものです。
「大事な日だから明日だけ綺麗になっていれば良い」という場合には、良い方法と言えるかもしれませんが、鼻の黒ずみを根源から解決したい方にとっては、良い方法であるとは言えません。
パック直後は美しくなりますが……
毛穴パックを使えば「その場で」黒ずみが改善できるので大人気です。
しかし、毛穴パックが行っている事の実態は「強引に角栓を除去する」事に他なりません。ですから、その都度皮膚に刺激が及んでしまう事になります。
皮膚のターンオーバーが、繰り返される刺激のせいでおかしくなり、毛穴のコンディションはどんどん悪化していってしまいます。
そして、毛穴周辺の肌が知らぬ間に硬化してしまい、「パックを行う前の方が黒ずみは薄かった」という事態になってしまいます。
ですから本当に意味のあるケアを行いたいのであれば、可能な限り除去パックを使うのは止めた方が良いのだと言えます。それでもどうしても使いたい場合には、皮膚への刺激を最小限に抑えるための工夫が必須となります。
黒ずみは脂分や角質を除去し過ぎるとエスカレートする
皮膚には適度な脂分や角質が欠かせませんが、除去パックが原因で角栓は当然として、脂分や角質まで取り除かれてしまう場合もあります。
そうなれば皮膚はそこを修繕しようとして、いつもより多く皮脂を出したり、皮膚サイクルを普段より進めて角質を生み出そうとしたりします。
つまりは皮膚サイクルがおかしくなるという事であり、皮脂が出過ぎるせいで角栓が生じやすくなりますし、未成熟な角質が多くなる事が原因で皮膚のバリア能力も衰えてしまいます。
鼻の黒ずみ除去パックを乱用すると、その分皮膚サイクルがおかしくなって、皮膚の機能が衰えて皮膚に問題が生じやすくなってしまいます。
鼻パックで適切に鼻の黒ずみを取り除くには?
黒ずみに対して、やみくもに鼻の黒ずみ除去パックを用いてもかえってエスカレートしてしまうだけです。
ですが「黒ずみに対する即効性」という意味ではこれに勝る道具はありません。
上手にこの道具と付き合っていけば、黒ずみをエスカレートさせずに改善させる事も叶います。きちんとした使い方さえ身に付ければ「角栓をこれほど容易に除去できるものは他にはない」と思えるようになるはずです。
しかし、やはり使い過ぎれば皮膚に多大な刺激が及びますので、皮膚の状態が悪くなっていくだけです。
適切に使って、黒ずみをきちんと改善させていきましょう。
利用ペースはどれくらいが良いのか
「どれくらいの利用ペースが良いのか」という部分が一番気になるはずですし、実際大事です。
結論から言いますが、7日に1度くらいがベストです。これを超えるペースで用いる事は推奨できません。即効性があるからと言って連日用いていては、皮膚へのダメージが大きくなり過ぎて、黒ずみがエスカレートしてしまいます。
「大事な日の前日にだけ使う」というのが、現実的な除去パックとの付き合い方になるかと思います。
黒ずみを大元から治したいのであれば、基本的には皮膚サイクルを安定させるためのケアを行うのがベストです。そして、ときどき裏ワザ的に除去パックを使うようにしましょう。
使用ペースに気を配り、黒ずみをエスカレートさせないようにしましょう。
パックの適切な使い方
まずは、毛穴を拡げさせて角栓が除去されやすい状態にしておく事がパックを使う上では大事です。
毛穴を拡げるには蒸タオルなどを用いると楽です。
蒸タオルはレンジなどを用いればすぐに用意できますが、とにかく程良い温度に仕上げるように心掛けて下さい。温度が高過ぎると、皮膚に多大なダメージが及んでしまいます。
それからパックシートを用いるのであれば、水気をシートにくまなく吸わせておくようにしましょう。くまなく水気を吸わせるには、霧吹き等を用いるのが楽です。
「最大限効果を活かしたい」と考えて、シートが乾燥するまで待ちたくなる気持ちも分かりますが、乾燥したシートを剥がす際に、痛みと共に角栓や肌までもが剥がれてしまう恐れがありますので、ほどほどのところで剥がす事をお勧めします。
パックが済んだら十分な保湿が不可欠
どれだけ気を付けたとしても、除去パックは皮膚に多大な刺激を及ぼすものです。ですから、事後ケアが大切です。
事後ケアでは保湿をきちんと行うようにしましょう。
皮膚の潤いが不足すると肌が硬化してしまいます。そして柔らかくない皮膚では、角栓が生じた場合にスムーズに排出する事が叶わなくなってしまいます。
ですから十分に皮膚をケアしてあげるためにも、除去パックでのケアが済んだら、保湿効果の高い美容液や化粧水を用いるようにしましょう。
皮膚を保護するためには保湿が絶対に欠かせません。保湿が上手くいっていれば、皮膚の機能も安定して、皮膚がダメージから回復しやすくなりますし、もちろん黒ずみも生じにくくなります。
鼻の黒ずみがパックだけでは除去できないときは?
除去パックはかなり強力なものですが、それでも黒ずみが除去し切れないケースがあります。
そうなるとどうしても気が済まなくなってしまい、鼻の辺りをギュッとするなどして強引に除去しようとしてしまうという方も少なくないと思います。
ですがこんな事をしてしまえば、ターンオーバーがおかしくなってしまうだけです。
皮膚のターンオーバーが安定していれば、角栓はひとりでに消えてくれます。
つまり、「皮膚が最初から有している能力に委ねるのも大事である」という事です。とにかく、角栓を強引に除去しようとしてはいけません。
可能な限り、皮膚がもともと有している機能を取り戻せるような行動を取るように心掛けましょう。
ターンオーバーを整えて内部から肌の状態を良くしていく
体内の状態を整えていく事が、皮膚のターンオーバーを整えるためには何より大事です。
生活習慣(運動、睡眠、食事など)を改善していきましょう。
栄養を十分に摂り込んでターンオーバーを安定させるためにも、バランスの取れた食生活を送るようにしましょう。
「多忙でどうしても難しい」というのであれば、サプリ等を使って、不足しがちな栄養を確保する事を推奨します。
そして運動による血行良化作用も大事ですし、睡眠による成長ホルモン(皮膚のターンオーバーのためには欠かせません)も重要です。
食事・運動・睡眠を整えて、ターンオーバーを安定させていきましょう。
顔の洗い方にも気を付けましょう
直接肌に触れる事になる「洗顔」も大切です。
洗顔の仕方が不味ければ日々皮膚に刺激が加わる事になってしまいます。そして、皮膚に黒ずみがある場合は、洗顔の仕方がおかしいのだと捉えた方が良いと思います。
まずは、普段行っている肌ケアの方法を改善してみましょう。
「顔を洗って黒ずみを退治する!」と考えて、ゴシゴシ長時間洗顔してはいないでしょうか。
実際には、適切な洗顔時間は30秒前後とされています。
洗顔料の洗浄効果はそれなりに大きいので、長時間顔を洗ってしまうと、皮膚に多大な刺激を与える結果になってしまう可能性が高いです。
顔を洗う際には、十分に泡立てて、パパッと軽い力で行うようにしましょう。もちろん毎日行うようにして下さい。